先日、佐賀県に行ってきました。
「サガスターズ」という佐賀県の中学生を対象に競技転向のチャンスをサポートするイベントに参加させていただきました。

サガスターズのキャッチコピーは「チェンジは、チャンスだ。」「出てこい驚異の転向生!」
とても面白い、素晴らしい取り組みだと思います。

サガスターズ

自分自身、フェンシングをやってきて、複数の競技を経験している選手は大きな強みを持っていることが多いとずっと感じてきました。
私は身長が170㎝と世界でもかなり小柄で、世界では身長190㎝、200㎝級の選手と戦わなければならず、最初は正直この世界でトップを目指すのは無理だろうなと思っていました。
それでも、持ち前のステップの速さを武器に世界で戦うことができたのは、中学校までフェンシングと並行して打ち込んでいたサッカーの練習が原点にあると思っています。

競技転向は自分の新たな可能性を探れるチャンス。
やってみて新しい発見があればそれはラッキーだし、もし合わないと思ったとしても次に目を向ければいい。
その経験は決して無駄にはならないでしょう。
自分が続けてきた競技から一旦離れることは「逃げ」や「中途半端」ではないと私は思います。

サガスターズ

競技にはそれぞれの特性があって、それぞれ決められたルールの中で勝負をする。
その中で、自分が「好きだ」「面白い」「自分に合っている」と思えるルール(競技)を見つけられることもスポーツの面白みの一つなんじゃないかなと。

人生の中で、「出会えるチャンス」があるというのは本当に貴重なことです。
そういう機会をどんどん増やしていってほしいし、子供たちにはどんどん自らチャンスを掴みに行ってほしいと願っています。
自分自身が最も輝けるフィールドは絶対にあるはずだから。
スポーツに限らず様々な分野に触れ、自分を表現しやすいと感じるものを見つけることができたら、それだけで本当に幸せなことだと思います。

サガスターズ

きっとこれからも「サガスターズ」のような取り組みのひとつひとつが誰かの才能を開花させ、誰かの運命の出会いを演出していくのでしょう。
今回の私も、もしかしたらそんな瞬間に立ち会えたのかもしれません。
これからが本当に楽しみです!
「チェンジは、チャンスだ。」中学生だけじゃなく、私を含めて大人にとっても大切にしたい言葉ですね!

今回参加してくれた中学生のみんな、とても素晴らしい準備と運営をしてくれた佐賀商業高校フェンシング部の皆さん、そして企画・運営してくださった関係者の皆様、貴重な機会をありがとうございました。