2016年に競技者生活を終えた僕は、2017年を探り探り活動してきたというのが正直なところですが、そんな僕の2017年を簡単にいうと、「スポーツを『する』から『支える』立場へ変わった年」でした。

人とスポーツの関わりには、「みる」「する」「支える」の3つがありますが、スポーツを「支える」立場とは、具体的には「スポーツの価値を人に伝える」という立場で、春に日本オリンピック委員会アスリート委員と日本フェンシング協会の理事を就任させて頂いたことによって、スポーツの価値を広める機会を多くいただきました。そして、スポーツを「支える」大事さを感じました。

スポーツを支える活動の中には、全国の子供たちと触れ合う機会が多くありました。僕は「スポーツは、人を心身ともに成長させる」と思っていて、人と人を繋げ、コミュニケーション能力も伸ばしてくれるスポーツの役割は、子供たちの将来に大きな影響を与えるを思っています。だからこそ、子供たちの前に立つことは、大きな責任があると感じています。

スポーツを通して子供たちが成長していく過程に携われることは、うれしいことであり、やりがいがあります。2017年も、様々な活動を通して、自分のやるべきことが見えてきました。

2018年は、「スポーツという文化が、人に何をもたらし、生活をどう支えているのか」ということをさらに深掘りして、多くの人に伝えていきたいと思っています。僕を育ててくれたフェンシングだけでなく、スポーツ全体の価値を文化的、社会的に向上できるように日々勉強していきます。

僕の活動に関わってくださった皆様、2017年は本当にありがとうございました。2018年も宜しくお願いします。良いお年を!

山口香さん池田信太郎さんスポーツの価値について考えるシンポジウム(筑波大リカレントプログラムにて)山口香さん、池田信太郎さん